【書籍正式名】鴎外歴史文学序論
【著 者 名】新名規明
【発行年月日】2013年5月20日
【総ページ数】280
【 判サイズ 】A5判上製
【内容紹介】
鴎外の「歴史文学」はどのようにして形成されてきたのか。鴎外の「歴史文学」はどのような意味を持つのか。そのことを追求したくて私は鴎外の作品に親しむようになった。
私は森鴎外の生涯にとって、小倉在任中のことはもっとも大切な時であったと考えている。
「左遷」とは確かに赴任当時、鴎外自身が使った言葉ではあるが、むしろ、明治三十三年六月二十日付山根武亮宛書簡に見える「小倉在勤の賜(たまもの)」という言葉を強調したい。(あとがきより)
第一章 鴎外歴史文学の裾野Ⅰ
第二章 鴎外歴史文学の裾野Ⅱ
第三章 「殉死小説」の考察
第四章 「殉死小説」と乃木希典
第五章 「歴史小説」から「史伝作品」へ
【 著者情報 】
新名規明(にいな のりあき)
1945年5月、鹿児島県に生まれる。1964年鹿児島県立鹿屋高等学校卒業。1968年九州大学文学部哲学科卒業。1971年同大学院修士課程修了。1977年同博士課程退学(西洋哲学史専攻)。1980-2009年長崎海星学園中学高等学校の国語科教員として勤務。森鴎外記念会会員、北九州森鴎外記念会会員。著書に『小説 彦山の月』(2010年 長崎文献社発行)がある。