実用・一般書
立川生志のニュース落語2
ISBN番号 978-4-87035-774-7
販売価格

1,100円(税100円)

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【書 籍 名】立川生志のニュース落語2
【著   者】立川 生志
【発行年月日】2023年6月30日
【 判サイズ 】新書判

【内容紹介】
毎週、時事ネタを基に新作落語を創り続ける
RKBラジオ『立川生志 金サイト』人気コーナー
大好評につき書籍化第2弾!

兄弟子・志の輔とのスペシャル対談も収録‼

新型コロナウイルス感染が拡大し、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言がたびたび発出されていたさなかの2021年4月〜12月に生まれた時事落語たちをまとめた前作『立川生志のニュース落語』発売から約1年。
何かと苦い思い出の方がきっと多い2021年を落語で笑い飛ばしたなら、2022〜2023年も落語で笑おう!!
コロナ禍の中の変化やバズった・炎上したネット記事、国葬・不祥事・失言…国の政治の話から地方議員さんの話まで。
ネタのバラエティも笑いも(そして時々皮肉も)たっぷりに、落語で振り返って、笑いに塗り替えましょう!!

【目次】
まえがきに代えて

初詣の人出、去年より大幅増加/学校職員が郊外で喫煙と通報/テレビ各局でADの呼称廃止/コロナ禍の短歌ブーム/ナンバーワン商法に業界団体が抗議状/フードデリバリー、じーばーイーツって何?/中国武漢 傷ついた元ボスの狼に付き添う犬/立ち食いそばチェーン、正しい読み方にネット衝撃/配偶者なんて呼ぶ? 主人や奥さんに違和感
[対談]立川志の輔×立川生志 兄弟対談スペシャル

小中高とも会社員人気、なりたい職業/卒業式で三流大学と発言 姫路市長/制服が届かない! 入学式直前SNSに悲鳴続出/ロシア撤退「丸亀製麺」フランチャイズ無断営業/壁ドン教育が恋愛弱者を救う/コウノトリ、初の離婚確認/キラキラネームどこまで認める?/芦田愛菜 神童を育てた7つの言葉
[対談]立川志の輔×立川生志 兄弟対談スペシャル

絶対に残業しないペンギンたち/働かないおじさんに若者モヤモヤ/どう思う? 議員の先生呼び/音楽聞くのはサビだけ?/養殖鰻、天然に負ける/スシロー生ビール半額企画 品切れに客落胆/洗っても落ちない絵の具の汚れ、消しゴムで綺麗に/さようなら 監獄レストラン/安倍元総理の国葬費用、2億5000万円で調整
[対談]立川志の輔×立川生志 兄弟対談スペシャル

自分で通報「包丁を持った人がいる」それは俺ですよ/岸田総理、英女王国葬招待枠無いのに先走り/岸田総理 長男の秘書官登用が波紋/一個7000円、アリ飼育ケースが人気/蕎麦店で昼酒中のおばあちゃん、談義がオモロすぎ/葉梨大臣 死刑のはんこ 発言撤回/中条きよし議員が国会で新曲PRし炎上/サッカーワールドカップ 日本ドイツ戦大金星
[対談]立川志の輔×立川生志 兄弟対談スペシャル

【前書きなど】
今から20年ほど前の話。すでに生志さん(当時二つ目で高座名は立川笑志)は、RKBラジオでレギュラー番組を持っていて、私はその担当ディレクターだった。あるとき生志さんから招かれ、JR博多駅近くのホテルで開かれた兄弟子・立川志の輔師匠の独演会に伺った。そのとき志の輔師匠が演じたのが『バールのようなもの』という創作落語だった。簡単にストーリーを紹介すると、「よく窃盗事件のニュースで出てくる『バールのようなもの』って何ですか?」と八っつぁんに尋ねられた御隠居が「『肉のような味』は肉には使わないだろう?だから『バールのようなもの』はバールじゃないんだ」と答えるというのが前段にあり、その後、帰宅した八っつぁんが妻から「また妾のところに行ってたんでしょう?」と詰問されて「あれは妾じゃない、妾のようなものだ」と答える、という滑稽話。前職が報道記者だった私は、凶悪事件を取材し記事を書く際に「包丁のようなもの」という表現を何の疑問もなく使っていたが、この落語を聴いてからというもの、この手のニュースを見聞きするときは「○○のようなもの」が気になって仕方なくなった。志の輔師匠の創作落語には、それくらいの威力というか、インパクトがある。

2021年4月に始まったラジオ生ワイド番組『立川生志 金サイト』の名物コーナー「ラジオ演芸金サイ亭」は、1週間のニュースの中から、毎週ミニ落語を創作する、というものだ。生志さん自ら発案したものだが、実は落語を創作すること自体、生志さんにとって初めての挑戦であった。今度は担当プロデューサーという立場でこの番組に関わることになった私は、生志さんがいつか「もう無理。作れない!」と音を上げるのではないか、そのときに備えて、代わりの企画を考えておかなければ、と不安に思っていた。ところが、丸2年が経過し番組が3年目に入っても、落語はほぼ毎週、ちゃんと用意されている。それどころか、傷ついた狼と野良犬が主題の噺に「身長170センチ以下に人権はない」と、同じ時期に話題になっていた別の炎上ワードを織り込む、といった余裕すら生まれてきた。新型コロナ禍で落語会が開けず、その分創作に時間を充てられた番組スタート時と違い、落語会のために全国各地を飛び回り、番組のために週末福岡に戻るというスケジュールをこなしながらなのに、である。なぜ、創作意欲が衰えないのか? その理由が、今回ようやく分かった。

この『立川生志のニュース落語2』を刊行するにあたり、志の輔師匠との「兄弟対談」を実施した。そこで生志さんが、兄弟子をいかに慕い続けているかが明らかになった。志の輔師匠といえば、冒頭に紹介した『バールのようなもの』のほかにも、数多くの新作落語を世に出してきた。『歓喜の歌』や『大河への道』など映画化された作品もある。その兄弟子の背中をずっと追い続けているからこそ、「毎週、新作を作る」という、並大抵の落語家ではなし得ない芸当が可能なのだろう。

「ニュース落語」の書籍化が一度のみならず、こうして続編も発刊できたのは、生志さんの努力はもちろんだが、なにより前作を買ってくださった読者のおかげだ。大量の在庫を抱えることなく「完売したようなもの」である。ただ「完売したようなもの」であり、完売はしていない。今作は「〜のようなもの」ではなく完売を成し遂げ、あわよくば重版に漕ぎ着けたい。(「まえがきに代えて」より)


【著者プロフィール】
立川 生志 (タテカワ ショウシ) (著/文)
落語立川流
1963年福岡県生まれ。
福岡大学卒業後、大手企業に入社し一旦は営業マンとなるが子どもの頃からの夢を叶えるため2年で退社。
1988年立川談志に入門、立川笑志となる。
談志も認める陽気な高座は前座時代から「賞ハンター」の異名を持ち、若手落語家の登竜門と言われる「NHK 新人演芸大賞」「にっかん飛切落語会」の各賞を何度も受賞。
1997年二ツ目昇進。
2008年4月、入門20年目にして落語立川流真打に昇進。立川生志と名を改めた。
真打昇進後に始めた独演会『ひとりブタ』(東京、横浜、名古屋、大阪、広島、北九州、福岡)は各地で好評を博しているが、近年では趣味の海外旅行を兼ねて欧州や米国での公演も意欲的に行っている。
2008年「彩の国落語大賞」、2009年「横浜文化賞 文化・芸術奨励賞」、2017年「福岡市文化賞」を受賞。2010 年に博多座では初となる落語公演を師匠談志との「親子会」で実現させ、2012年からは兄弟子志の輔との「兄弟会」を毎年開催している。

RKBラジオ『立川生志 金サイト』 (アールケービーラジオ タテカワショウシ キンサイト) (編集)
2021年春『立川生志金曜日のインサイト』としてスタート(2021 年秋から改称)。ラジオならでは、落語家ならではのニュースショー。ユーモアやウィットを交え、ときに鋭い社会風刺をきかせながら、1 週間の出来事を振り返ります。番組後半では落語家の番組らしく、ミニ落語や大喜利も披露します。